Unit album

Afrique / Soul Makossa (1973)

レア・グルーヴ定番の一枚。David Tをはじめ、チャック・レイニー、チャールズ・カイナード、ポール・ハンフリーらが名を連ねたファンキーかつグルーヴィな楽曲群がフロアでの躍動感を保証すること間違いなし。奇妙な歌声が印象的なマヌ・ディバンゴの名曲カヴァーA1「Soul Makossa」からノリノリの一曲。チャック・レイニーのベースが特に強調されたアレンジが印象的なA2「Kissing My Love」では、ワウペダルを踏むDavid Tも絡み最高のファンクネス。A4「Let Me Do My Thing」ではホーンセクションとピアノをフィーチャーしたスピード感溢れるチープなグルーヴ感にDavid Tのワウギターが縦横無尽に暴れまくる痛快極まりない一曲でフロア爆発力120%。バラエティに富んだ楽曲群の中、全編に渡ってDavid Tのワウワウプレイが堪能できる一枚だ。
※2007年10月5日、P-VINEレコードから世界初CD化されました!

Lumumba / Lumumba (1974)

ガーナ出身のフルート奏者にしてボーカリスト、ルムンバ唯一のアルバム。民族音楽とも伝統音楽ともとれる不思議なリズムと装飾に満ちた謎の音楽。歌というよりはリーディングに近いスタイルのルムンバのボーカルも、アフリカ色を連想するに十分でかなり印象的だ。しかし、決して奇をてらったギミックではなく、よく聴くとかなりしっかりとしたリズムが奏でられていることに気がつく。ドラムやパーカッションといった打楽器系とうねるベースによるリズムの反復運動がアルバム全体を支配し、そこにローズピアノによる浮遊感が混沌とした世界観を演出している。David Tの流暢なフレーズが重なってくるA1「Sing With the Birds」など、反復するリズムといつもながらの魔法のギターさばきが化学反応をおこし、実に印象的な世界を描いている。

Joe Sample & David T.Walker / Swing Street Cafe (1981)

クルセイダーズでの活動をはじめ、幾多のセッションを共にこなした旧知の仲の二人がユニット名義で発表したアルバムがこれ。発売は81年だが、実際の録音は78年。多忙な日々を送っていたであろう時代に残した、気兼ねのない雰囲気の楽曲群が並ぶ、ゆったり度100%のR&Bがずらりと並ぶ。ベースにジェイムズ・ジェマーソン、ドラムにアール・パーマーが参戦。そこにふわっと重なるジョーのピアノとDavid Tのギターがゆとりある空気を辺り一面に発散する。セッション然とした風貌が充満するリラックス感。ジョーとDavid T、それぞれ自身の直前のソロアルバムと比較するとその空気の違いは一聴瞭然。ブルースを、R&Bを、素直に演じる二人の姿が何の違和感もなく脳裏に映る。これほど時間が経つのを忘れるアルバムもない、というくらいの力みのなさが実に心地良いのだ。

Soul Food Cafe / Soul Food Cafe (1989)

David T、ジョー・サンプル、チャック・レイニー、そしてポール・ハンフリーの4人が結集したユニット、ソウル・フード・カフェ唯一のアルバム。この4人が集まれば出てくる音は予想通りというか期待通り。ブルースにソウルに縦横無尽な大R&B大会が繰り広げられる愉快痛快な一枚だ。「When a Man Loves a Woman」のムーディーなゆったり感、「Ain't That Lovin' You Baby」でのブルースフィーリング、「Got My Mojo Workin'」でのジョー・サンプルの絶妙のオルガンプレイなど、カヴァー曲中心の耳に馴染んだオーソドックスな楽曲群による構成で、安心して聴けるリラックスした雰囲気が満載な仕上りだ。そんな中でもDavid Tのオリジナル曲の「Soul Food Cafe」や「At The Table」は、一味違う「色」を匂わすテイストが素晴らしく、ギターの音も自由奔放で乾いた音色の中にある適度な濡れ加減。実にエクセレントなリラックスミュージックだ。

Rainey Walker Band (1994)

まさに旧知の仲の二人が組んだ一枚。カヴァー曲が中心の構成だが、オリジナル曲に勝るとも劣らない新鮮さとオリジナリティが存分に楽しめるクオリティの高い仕上がりが印象的だ。本アルバムで初お目見えの唯一の楽曲「Interpretation Of Groove」は、ライブの臨場感に溢れた空気が伝わってくるファンキーな一曲。滅多にお目にかかれないチャック・レイニーのボーカルもゴキゲンで、David Tのギターも小刻みに弾力のあるリズムを刻んでおり、まさにノリノリな展開。続く2曲目は76年の『On Love』でもカヴァーされたミニー・リパートンの名曲「Lovin' You」。ここでは、より円熟味を増したしっとり感が実に素晴らしい出来。マリーナ・ショウの『Who Is This Bitch, Anyway』でもDavid Tとチャックの二人が共演を果たしたロバータ・フラックの名曲「Feel Like Makin' Love」も、とろけるようなムーディさと絶妙のソウル風味が見事に調和した名演だ。他にも、マービン・ゲイ「I Want You」、クインシー・ジョーンズ「Body Heat」など、名曲名演がずらりと並ぶ。この空気。このテイスト感。まぎれもなく極上の冠のつくR&Bアルバムだ。


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