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Buddahレーベルからコロンビアに移籍した80年代初頭も、70年代から引き続き年一作のペースでアルバムをリリース。次第に打ち込み的意匠も見られるようになってきた83年作がコレ。サム・ディーズがペンをとった楽曲が3曲収録されるなどグラディスの歌声は変わらない躍動とソウルフィーリングに満ちている。そんな本作が2013年に突如ボーナストラックや未発表曲を多数収録したデラックスエディションとしてリイシュー。1983年リリースのオリジナル盤では参加のなかったDavid Tも、あらたに追加収録された音源の随所でキラ星プレイを披露する。1984年の映画「The Buddy System」の主題歌としてシングルオンリーでリリースされた「Here's That Sunny Day」をはじめ、未発表曲としては1981年に録音された「Here Now」や「Look At The Two Of Us (Take 2)」や「More, More, More」などで、大仰な目立ち方ではない線の細いバッキングながらも、ところどころにふくよかなアタック音によるフレージングをサラリと織り交ぜるDavid Tの姿が。それらはいずれもサム・ディーズが関与した楽曲であるという相性の良さも実に興味深いところだ。
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